佐田(さだ)の沈下橋 場所の地図
四国旅行記の15回目は、四万十川にかかる佐田の沈下橋です。
沈下橋とは、大洪水で橋が水中に「沈下」することを想定し、水の抵抗を受けにくくするためや、欄干があることにより木などがが引掛り水の流れが悪くなることを防ぎ、更なる川の氾濫を避けるために、最初から欄干を作っていない橋のことです。沈下橋は、あるがままの自然を受け入れ、折り合って生きていこうという流域にすむ人々の生活様式を象徴するものです。
「佐田の沈下橋」は、四万十川の最も下流にあり、最も長い沈下橋です。架橋以前は両岸の集落をつなぐ渡し舟が運航されていました。この橋は、橋の上で車が行き違いができるように途中2ヶ所で橋の幅員が広くなっています。四万十市内には、他に8ヶ所の沈下橋があるそうです。
雄大な四万十の流れに遊覧船が走っていました。また観光用の帆掛け船もみかけました。また、初春に咲く菜の花と沈下橋の風情も気に入りました。また、この橋の近くにある食事処で食べた四万十の鮎もたいへん美味でした。
≪平成30(2018)年3月27日撮影≫ |