高知市旧山内家下屋敷長屋展示館  場所の地図

 四国旅行記の12回目は、四国旅行二泊目で宿泊した高知市の「三翠園」の東隣にある国指定重要文化財である標題の展示館です。
 三翠園は、旧土佐藩山内家の下屋敷跡ということで、この長屋だけが残っているようです。
 この長屋は、土佐藩16代藩主により慶応元(1665)年に完成しました。桁行十七間半、染問二間半の二階建で、下屋敷で警固番を勤めた足軽の詰所であったとみられています。近世の長屋建築で、これだけの規模を持つものは少なく、全国的にみても貴重であるということです。昭和53(1978)年、長屋(建物)は高知市に譲渡され、同54年、国の重要文化財に指定されました。
 三翠園には、多くの宿泊者はいましたが、見学料無料ということにもかかわらず、このような貴重な文化財を見学する人はほとんどいませんでした。

    ≪平成30(2018)年3月27日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成30年4月21日(土):第2561号】