祖谷渓の小便小僧 場所の地図
四国旅行記の4回目は、祖谷渓のシンボルである「祖谷渓の小便小僧」です。
祖谷川沿いの断崖は、祖谷街道の開設工事で残った岩が多数突き出ています。小便小僧の彫刻は、街道中一番の難所といわれる七曲(ななまがり)にあり、谷底まで200mの高さがあります。
由来として、その昔、子供や祖谷街道工事の作業員、旅人たちが、像のある岩のあたりで小便をして度胸だめしをしたといういい伝えがあります。高所からの放尿は危険、その抑止と観光資源を兼ね、度胸試しの代役にと、当時の副知事が設置を考え、徳島県の彫刻家の河崎良行氏(1935-)に依頼したとのことです。昭和43(1968)年にそのブロンズ像はやってきました。度胸試しどころか約200mの高さから見下ろすと足がすくみます。深く切り込んだV字型の渓谷には、エメラルドグリーン色の祖谷川が流れ、上から覗き込めば、目がくらむほどはるか下に見えます。深い渓谷と小便小僧のブロンズ像、誰もが記憶に残るモニュメントになっています。
≪平成30(2018)年3月25日撮影≫ |