京都市東山区・長楽寺  場所の地図

 円山公園のすぐ東側にある長楽寺は、そんなに知られていない寺院ですが、訪れて見ると、由緒ある寺院で、そして紅葉が映えるすばらしい庭園を持った寺院でした。今回の京都旅行において、紅葉のすばらしさでは、他の紅葉名所とも引けをとらないすばらしいものでした。
 黄台山長楽寺は、時宗の寺院で、本尊は准胝観音です。延暦24(805)年に最澄(伝教大師)によって天台宗の寺院として創建されましたが、室町初期に時宗に改宗されました。平清盛の娘である建礼門院が平家滅亡後、この寺で出家しました。寺宝収蔵庫には、時宗の祖師一遍上人像他6体の重要文化財の肖像彫刻があります。寺院の裏山には、江戸時代の有名な文人、頼山陽が「京の四季」で、当寺のしぐれの紅葉を詠い、遺言により当山に葬られています。
 方丈にある見事な庭園は、室町時代、相阿弥により作庭され、苑内の裏山より湧き出る滝の水を落とし池として絶景を演出しています。
 本堂周辺は、ことのほか紅葉が見事に色づきます。また、梵鐘は明暦3(1657)年に鋳造され、その妙音は「長楽寺の鐘」として広く市民に親しまれていましたが、戦時中惜しくも供出され、その後昭和31(1956)年に再興されました。

山門 本堂 頼山陽の墓
黄葉と鐘楼 相阿弥により作庭された庭園 朱印
≪平成29(2017)年11月29日奉拝≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成29年12月25日(月):第2444号】