東京都港区・芝公園界隈  場所の地図

 東京都港区にある芝公園は、江戸時代には増上寺の境内であった敷地が、明治6(1873)年の公園制定の太政官令によって公園として開放された、日本最古の公園の一つです。第二次世界大戦後、政教分離政策のために増上寺と切り離され、敷地の外周部分は都立芝公園に、現在は港区立芝公園となっています。1万3千uを有する、歴史と文化に囲われた公園です。公園の界隈には、増上寺【第2432号】や東京タワーなど見所いっぱいです。
 今回増上寺を訪れた際に、近くにある「台徳院霊廟総門」、「芝東照宮」、「東京タワー」に立ち寄りました。
 「台徳院霊廟総門」は、台徳院(2代将軍徳川秀忠)の霊廟の表門です。増上寺の本堂の南側に、寛永9(1632)年に造営されたものです。総門の左右に仁王像があり、港区指定文化財になっています。 18世紀前半までには江戸の仏師によって制作されたと推測されています。
 「芝東照宮」は、徳川家康自らの像である「寿像」を祀るために元来増上寺の社殿であったものが、明治初期の神仏分離令により増上寺から切り離されました。昭和20(1945)年の東京大空襲により、「寿像」と御神木のイチョウを残し全て焼失しましたが、昭和44(1969)年に現在の社殿が再建されました。
 「東京タワー」は、知る人ぞ知る、昭和33(1958)年に完成した、最初の電波塔です。「東京スカイツリー」【第598号】ができた今でも多くの観光客で賑わっています。現在特別展望台(地上250m)がリニューアル工事のため、登ることができなく、大展望台(地上150m)のみだったのが残念でした。




 旧






     
  総門  吽像  阿像 




  拝殿 東京大空襲でも焼け残った御神木のイチョウ 朱印




タワー全景 大展望台からの眺望 富士山が見える眺望
  ≪平成29(2017)年11月28日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成29年12月15日(金):第2434号】