新城市作手・善福寺(ぜんぷくじ)  場所の地図

 新城市作手地区に所用で出かけたおりに参拝してきました。真言宗御室派の寺院で、本尊は十一面観音菩薩です。
 まず、二十段ほどの階段を登ると仁王門があります。仁王門の左右に鎮座する身の丈2m80cmの仁王尊は、平成9(1997)年に新城市の指定文化財に指定されました。鎌倉時代の作で作者は不詳とのことです。ギョロとした目には水晶が使われているとのことです。
 さらに100段ほどの階段を登ると本堂に到着します。当寺が創建されたのは、推古天皇の在位期間の593〜628年と伝えられており、作手地区最古のものです。朝廷から「田源山善福寺」の称号をたまわり、後年、天長元(824)年に伽藍(がらん)を建てた際に、「金輪山」と改められました。「作手」の名は、その伽藍を再建した僧正が弘法大師作と伝わる仏像の手を修理されたことからついたとも伝えられています。境内には市指定文化財・天然記念物の「ボダイジュ」があります。

参道と仁王門 仁王(口を結んだ吽形像と口をあけた阿形像)
仁王門から本堂へ続く参道 本堂 市指定文化財の「ボダイジュ」
≪平成29(2017)年11月15日奉拝≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成29年11月16日(木):第2405号】