湖東三山@・西明寺 場所の地図
湖東三山は、琵琶湖東岸にある天台宗の古刹である三寺院をいいます。
最初に訪れた寺院は、甲良町にある龍応山西明寺です。平安時代の承和元(834)年に開創されました。平安、鎌倉、室町時代を通じて祈願・修行(しゅぎょう)道場として栄えました。戦国時代には兵火のため荒れ果てていましたが、江戸時代中期に再興されました。門をくぐると参道が続き、山坊跡の石垣が散在しており、幸い焼き討ちの兵火を免れ、飛騨(ひだ)の匠によって建立された本堂や三重塔や二天門が残されています。
本堂は、鎌倉時代初期に建立された釘を一本も使わない純和風建築です。鎌倉の様式がよく保存され、国宝第一号に指定されました。
本堂の右方に立つ三重塔は、総檜(そうひのき)の優美な姿の塔といわれ、初層内部に極彩色で金剛界の三十二菩薩など鎌倉時代の極楽浄土が描かれています。本堂と同じく釘を一本も使わない純和風建築で、国宝に指定されています。正面両脇に増長天(ぞうちょうてん)、持国天(じこくてん)を祀る二天門は、室町時代に建立され、重要文化財に指定されています。紅葉の名所としても有名ですが、不断桜があり、紅葉と桜を同時に見ることができます。
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惣門 |
不断桜 |
不断桜アップ |
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名勝庭園「蓬莱庭」 |
本堂(国宝) |
三重塔(国宝) |
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二天門内の増長天 |
二天門内の持国天 |
朱印 |
≪平成29(2017)年11月1日奉拝≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成29年11月8日(水):第2397号】