名古屋市熱田区・観音と新田開拓コース

 名古屋市熱田区の史跡・文化財を巡る散策路(名古屋市史跡散策路熱田区参照)にある観音と新田開拓山コースです。
 高蔵夜寒の里コースそして白鳥断夫山コースに続いて3つ目のチャレンジです。
 このコースの概要として、『干拓新田を象徴する新田番割観音をはじめ、子守り尊の池中地蔵、平和を祈る平和地蔵など、かつての新田地帯をめぐる散策路。(約5.1km) 』とあります。コース図にある地図を参照に巡り、ポイントの説明文は、そのコース図にある説明文を参照しました。
 コース図にある3番から順番に8番へ、そして1番2番という順番でこのコースの散策をしました。

池中地蔵  場所の地図
 明治中頃、村の子どもたちが疫病で次々に息を引きとった。祈祷によるお告げで、村人が総出で近くの池をさらえ、沈んでいた地蔵を引き上げたところ、疫病はおさまった。村人は感謝して地蔵堂を建て、地蔵尊を祀った。その後地蔵尊は厚い信仰を受けたという。

平和地蔵  場所の地図
 昭和20(1945)年6月9日の空襲による犠牲者2000余名を供養する石地蔵尊で、愛知時計電機の正門左手と自鳥橋南西詰に安置されている。

波限(なぎさ)神社  場所の地図
  名古屋城を築城の際、加藤清正が資材海運の安全を祈って建立した。本殿は戦災で焼失 し、昭和49(1974)年に再建された。

祐誓寺(ゆうせいじ)  場所の地図
  真宗大谷派、山号は蓬戸山(ほうこざん)。当山住職だった僧正が収集した文献、書籍類を「蓬戸山文庫」として管理している。境内には多くの地蔵尊像などがある。

光耀寺(こうようじ)  場所の地図
 日蓮宗、山号は白毫山(びゃくごうざん)。脇仏に円空作の釈迦誕生仏が安置されている。境内には新田開拓記念碑がある。

南郊公園  場所の地図
 中川運河の支川の水路を埋め立て、昭和57年に公園として生まれ変わった。テニスコートやゲートボール場などがある。

百曲(ひゃくまがり)街道道標  場所の地図
 熱田新田の開発が進むにつれ、新田の北側に自然にできた道である。くねくねと曲がっており、「百曲街道」といわれた。これは名古屋、下之一色、熱田の分岐点を示す道標で、八・九番観音の前にある。

熱田新田八・九番割観音  場所の地図
 慶安2(1649)年、堀川筋から庄内川に至る地帯が新田開発され、御新田、熱田新田といわれた。新田開発の守護として西国三十三か所の観音が安置された。熱田区には一番から九番まである。

熱田新田六・七番割観音  場所の地図

熱田新田四・五番割観音  場所の地図

熱田新田二・三番割観音  場所の地図

熱田新田一番割観音  場所の地図

≪平成29(2017)年10月27日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成29年11月5日(日):第2394号】