浜離宮恩賜庭園  場所の地図

 浜離宮恩賜庭園は、江戸時代に徳川将軍家の別邸として利用され「浜御殿」と呼ばれた南庭と、明治時代以降に造られた北庭とに分けられます。江戸時代には、江戸城の「出城」としての機能を果たしていました。明治維新の後は皇室の離宮となり、名称を「浜離宮」と変えました。昭和20(1945)年に東京都に下賜され、翌21年4月から「浜離宮恩賜庭園」として一般公開されました。
 南庭は、潮入の池と二つの鴨場をもつ、江戸時代の代表的な大名庭園です。潮入の池とは、海水を導き潮の満ち干きによって池の趣を変えるもので海辺の庭園です。昭和27(1952)年には周囲の水面を含め、国の特別名勝及び特別史跡に指定されました。
  池の中島で抹茶を楽しめる「中島の御茶屋」までは、お伝い橋を渡って行きます。この池を中心に、大樹揃いの桜が園内に点在すること100本余あり、訪れたときは丁度サクラの花の見頃でした。サクラ以外にも、各種の花が咲いており、多くの観光客、中でも外国人が多く訪れていました。園内には老樹が多く、この庭園のシンボルでもある「三百年の松」は、堂々たる姿を披露していました。

サクラと高層ビル お伝い橋と潮入の池 東京湾から海水が入ってきています
庚申堂鴨場 水門 菜の花と高層ビル
三百年の松 内堀 花木園:紅白の花と高層ビル
≪平成29(2017)年4月6日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成29年4月29日(土):第2204号】