東京国立博物館B 黒田記念館  場所の地図

 東京国立博物館の黒田記念館は、広大な博物館敷地内の西にあります。当館は、洋画家黒田清輝(1866-1924)の遺言により、その遺産によって建てられ、昭和3(1928)年に竣工、同5年に帝国美術院附属美術研究所として開所しました。黒田清輝の油彩画約130点、デッサン約170点、写生帖などを所蔵し、黒田記念室と特別室で展示されており、入場無料です。この建物自体も、登録有形文化財に指定されています。
 黒田記念室は、設立当初から黒田清輝の画業を顕彰するための部屋としてつくられ、遺族から寄贈された作品を中心にコレクションが形成されています。特別室は、黒田清輝の最も充実した作品である「読書」(明治24/1891)・「舞妓」(明治26/1893)「湖畔」(1893)・「智・感・情」(明治32/1899)を展示するための部屋となっています。有名な黒田清輝の作品を目の前で見ることができ、さらにすべての作品が撮影可能ということで、たいへん感激しました。

黒田記念館 未完の花野(明治40〜大正4) 遺品(イーゼル・椅子・絵の具箱)
湖畔 舞妓 読書
智・感・情
≪平成29(2017)年4月3日撮影≫ 

                  釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成29年4月12日(水):第2187号】