名古屋市熱田区・熱田神宮裁断橋コース
名古屋市熱田区の史跡・文化財を巡る散策路(名古屋市史跡散策路の熱田区参照)にある熱田神宮裁断橋コースです。
このコースの概要として、「神話と歴史のふるさと熱田神宮から、火渡り神事の円通寺、子を思う母の涙の物語裁断橋にいたる散策路。(約2.8km)」とあります。コース図にある地図を参照に巡り、ポイントの説明文は、そのコース図にある説明文を参照しました。
熱田神宮 場所の地図
【平成26年2月11日(火):第1031号】参照。
蔵福寺の銅鐘 場所の地図
浄土宗西山禅林寺派、山号は宝亀山(ほうきざん)。かつて当寺にあった一口の銅鐘は、延宝4(1676)年に置かれたもので、「時の鐘」と呼ばれ、時刻を知らせる鐘であった。ここ熱田の地は東海道随一の宿場町として栄え、また宮の渡しを控えて船の出入りも多く、とりわけ時刻を知らせる必要があった。明治維新後も熱田町に引き継がれ、明治40(1907)年、廃止となった。現在は、名古屋市博物館に保管されている。
林桐葉宅跡 場所の地図
桐葉七左衛門は、芭蕉の友人であり門人。芭蕉は、貞享元年(1684)「野ざらし紀行」の旅以降、たびたび熱田を訪れ、桐葉宅で句会を開いた。また、桐葉は臨高の号をもち、書の大家でもあった。
円通寺 場所の地図
曹洞宗、山号は補陀山(ほださん)。尾張氏が熱田社内に神宮寺として建立し、弘仁年間(810から824)弘法大師が自刻の十一面観音像を安置し、円通寺と命名したといわれる。通称秋葉山といい、毎年12月16日の火渡り神事は有名。
山門 | 伽藍 | 朱印 |
正覚寺 場所の地図
西山浄土宗、山号は亀足山(きそくざん)。永享6(1434)年の創建。曼陀羅寺・祐福寺とともに尾張三檀林の一つ。
参道及び山門 | 本堂 |
鈴之御前社 場所の地図
もとは、精進川(しょうじんがわ)の西側にあったが戦後現在地に移転。熱田社に参詣の人々のみそぎの場。7月31日の「茅の輪(ちのわ)くぐり」の神事は有名。
参道 | 拝殿 |
徳川家康幼時幽居跡 場所の地図
天文16(1547)年、家康が竹干代と呼ばれた6歳のとき、岡崎から駿河の今川氏へ人質に出されたが、当初織田信秀へ送られこの地にに預けられ、2年程幽居した。建物は戦災によってすべて焼失した。
都々逸発祥の地、裁断橋・姥堂 場所の地図
2つの史跡は同じ場所にあります。
寛政12(1800)年開店した鶏飯屋という茶屋に、二人の美声の女子衆がいた。「ドドイツ・ドイドイ」の囃子の潮来節に似た節回しの歌で評判を得たという。「殿々逸節根元集」により発祥の地といわれる。
小田原の合戦の際、18歳で病死した息子の供養のため、母が願いをこめて.東海道筋に架け替えたといわれる裁断橋の擬宝珠(ぎぼし)(市指定文化財)に刻んだ碑文が有名。2階が「オンバコさん」を祀った姥堂。擬宝珠は名古屋市博物館に保管。
史跡全景 | 都々逸発祥の地の祈念碑 | 旧裁断橋桁石 |
神明社 場所の地図
かつては天道社といい「おてんとうさん」(太陽)を祀る庶民の神様だった。文禄5(1596)年の銘のある「お日待碑」がご神体。現在は、社殿の下に埋められている。境内に知多街道の道標がある。
参道 | 本殿 |
≪平成29(2017)年3月7日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成29年3月13日(月):第2157号】