伊勢・金剛證寺 場所の地図

 伊勢志摩スカイラインで登る朝熊山(あさまやま)山頂にある金剛證寺は、臨済宗南禅寺派の寺院で、山号を勝峰山といいます。空海ゆかりの古刹で、伊勢神宮の鬼門を守る寺としても有名で、「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭の一節にも唄われたように、伊勢神宮へお参りする人々はこのお寺にも参詣するのが習わしでした。御本尊の「福威智満虚空蔵大菩薩(ふくいちまんこくうぞうだいぼさつ)」は、日本三大虚空蔵菩薩の第一位として広大無辺な福徳・威徳・智徳の三徳を有する仏様です。
 広大な敷地にいくつかの伽藍があります。奥の院へいたる参道には、最長約8mもの卒塔婆群がずらりと並んでおり壮観です。そして、その巨大な卒塔婆とは対照的に、ひっそりと苔むした墓石が並んでいます。 

仁王門 連間の池と連珠橋 本堂
開山堂 極楽門 最大4mの卒塔婆群
奥の院 地蔵菩薩の石仏群 朱印
≪平成29(2017)年2月1日奉拝≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成29年3月1日(水):第2145号】