三重県鳥羽・正福寺 場所の地図
鳥羽市にある青峰山(あおのみねさん)正福寺は、山深い標高336mの青峯山頂に、多数の堂宇が点在する真言宗の古刹です。天平年間(729〜748)に聖武天皇の勅願により僧行基が開いたと伝えられています。海上保安の祈願所として知られており、漁業や船舶関係者の信仰が厚く、旧暦1月18日には「御船祭」が行われ、海上の安全を祈願する多くの人々で賑わいを見せます。本尊の十一面観音菩薩は、相差の海からクジラに乗り現れたと伝わり、乗ってきた鯨は龍宮池の鯨石になったという伝説があります。
入口にそびえる山門には鳳凰や龍など様々な彫刻が施され、江戸時代に「鳥羽藩に過ぎたるものの一つ」と俗謡に唄われたほどで必見です。山門近くにある石灯籠は、弘化2(1845)年に奉納されたものです。
山門 | 山門前にある灯籠 | 金堂 |
聖天堂 | 大師堂 | 夫婦杉 |
≪平成29(2017)年2月1日奉拝≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成29年2月25日(土):第2141号】