新城・日吉神社の大クス  場所の地図

 新城市日吉地区の日吉神社には、市指定天然記念物の大クスがあります。標高20m、幹回り10m、樹齢800年以上といわれている大クスには、次のような伝説があります。「愛知県東三河総局新城設楽振興事務所」のHP「新城設楽の巨木・名木」より参照。

 クスノキは日本に自生する木の中でも最も大きくなる種です。 日吉神社の大クスも幹周りが10m以上ある大木ですが、残念ながら幹の大部分が枯れてしまっています。 伝説よると、昔、ある家で仏様に供えた線香をねずみが引いていき、その火が元で村中が大火事にみまわれ、ついには日吉神社の大クスに燃え移りました。ところが、火事はそれ以上には燃え広がらず、この大クスだけが七日七晩燃え続けて鎮火し、村が丸焼けにならずにすみました。それ以来、この焼け焦げた大クスはご神木として祀られているとのことです。

 ひっそりとした神社の東側に、この大クスはどっしりと構えています。しかし、近寄ってみると、無惨にも枯れた幹の部分と、枯れずに緑に燃える幹の倒木を防ぐための二本の添え木があります。自然のすばらしさと脅威が混合し、さらに人の英知によって保たれているバランスでしょうか。

大クス全景 枯れた幹が目立つ根元部分 緑に燃える幹に2本の添え木が
天に突く元気な大クス 日吉神社参道 日吉神社拝殿
≪平成29(2017)年2月13日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成29年2月18日(土):第2134号】