名古屋市中区・大須コース@
名古屋市中区の史跡・文化財を巡る散策路(名古屋市史跡散策路参照)の第4弾である大須コースです。
このコースのタイトルは、『はじめに伽藍(がらん)ありき』、コースの概要として、「かつては城下南の寺町として栄え、現在は、ショッピングなどを楽しむ庶民的なまちである大須。ここには今も神社や寺院など多くの史跡が残っています。(約2.4km)
」とあります。コース図を参照に巡り、ポイントの説明文は、コース詳細を参考にしました。
今回はその前半です。
大須観音 場所の地図
【平成26年1月29日(水):第1018号】を参照。
七寺(ななつでら) 場所の地図
正式名称を稲園山正覚院長福寺といい、真言宗智山派の寺院で、本尊は聖観世音菩薩です。天平7(735)年、行基によって開創されました。「7歳の亡児の菩薩にちなみ七堂伽藍を建立した」故事により七寺と称されました。天正19(1591)年、清洲城畔に移建、慶長16(1611)年に現在地に移されました。昭和20(1945)年の戦災で「本堂」を焼失しましたが、その後再建されました。
本堂 | 朱印 |
富士浅間神社(ふじせんげんじんじゃ) 場所の地図
祭神は木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。明応4(1495)年、駿河の浅間神社から分霊を勧請し、まつりました。明治を迎えるまでは寺の鎮守でしたが、廃仏毀釈でこの神社だけ残りました。洪水に使った井戸水は柳下水として有名です。
参道 | 拝殿 | 柳下水 |
大光院(明王殿) 場所の地図
曹洞宗の寺院で、山号を興國山といいます。慶長15(1610)年に清洲から移されました。本尊は釈迦如来です。赤門、明王さんとして知られています。境内・明王殿にまつる烏瑟沙摩明王(うすさまみょうおう)は、一切のけがれや悪を浄める霊験あらたかで、特に女性の病気にご利益があるといわれています。
毎月28日の縁日は大変なにぎわい。 大須・赤門通という地名は、この寺の赤い門に由来します。
山門 | 本堂 |
陽春院(紙張地蔵) 場所の地図
曹洞宗の寺院で、山号を隣松山、別称を 大須秋葉殿よいい、本尊は十一面観世音菩薩です。境内にまつられるお地蔵様の信仰で知られています。これは、境内の石地蔵に濡らした紙を張りつけて祈ると、地蔵が代わりに病苦を受けてくれるという地蔵信仰で、寛永年間の霊験談が現代にまで生きているものです。24日の縁日には参詣者が多く訪れます。
山門 | 本堂 |
≪平成29(2017)年2月7日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成29年2月13日(月):第2129号】