名古屋城の史跡  

 昨日紹介した名古屋城コース以外にも、城内にはいくつかの史跡がありました。

名古屋城のカヤ(天然記念物)
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 高さ16m、幹回り8mのカヤの巨木で、推定樹齢は約600年。慶長20(1615)年、初代藩主徳川義直が大阪に出陣するにあたり、実を食したと伝えられる。昭和20(1945)年の空襲で火を浴びたが枯死をまぬがれました。
清正の石曳
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 天守の石垣普請は、加藤清正に割り当てられました。巨石を運ぶにあたり、清正自ら石の上に乗り音頭をとったと伝えられています。像はその様子を模したものです。
 
旧二之丸東表二之門(重要文化財)
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 本来は東鉄(くろがね)門という二之丸東の枡形外門で、現在の東門の東側にありました。昭和38(1963)年二之丸に愛知県体育館が建設されるにあたり解体され、昭和47(1972)年に現在地へ移築されました。平成22年から24年にかけ解体修理されました。
御殿椿
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 本丸御殿南側にある銘木から接木された椿。3月中旬から4月上旬にかけて八重大輪の白花を咲かせます。原木は、昭和20(1945)年5月の空襲で本丸御殿ともども火をかぶったが、焼けた幹の下から、新芽が伸び毎年花を咲かせている。
5 不明門(焼失再建)
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 土塀の下に設けられた門。本丸北側と御深井丸をつなぐ門であるが、厳重に施錠され「あかずの御門」と呼ばれていました。左右には槍の穂先を並べた剣塀が続いています。昭和20(1945)年に焼失し、昭和53(1978)年に復元されました。
6 乃木倉庫(登録有形文化財)
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 乃木希典が名古屋鎮台に在任していた明治初期に建てられたと伝えられ、だれいうとなく「乃木倉庫」と呼ぶようになった旧陸軍の弾薬倉庫でした。昭和20(1945)年の名古屋空襲の際、天守閣等は焼失しましたが、本丸御殿の障壁画や天井絵類の大半を取り外してここに保管していたため、被災をまぬがれました。のちに煉瓦の保全のために白亜に塗り替えられました。
≪平成29(2017)年2月7日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成29年2月10日(金):第2126号】