建仁寺 塔頭寺院
建仁寺には14の塔頭寺院があります。今回の旅行で、そのうちの2ヶ寺を拝観することができました。
久昌院 場所の地図
「久昌院」は、今年の「京の冬の旅キャンペーン」の特別公開が行われおり、20年ぶりの公開ということです。徳川家康に仕えた武将、奥平信昌の菩提寺として創建され、織田・徳川連合軍と武田軍による「長篠の戦い」での信昌の功績を称え描かれた「長篠合戦図」が襖絵として残されています。心字池を中心とした本堂前庭は、二段に刈り込まれた生垣の奥に建仁寺の堂宇や東山を望む池泉観賞式の庭園で、見どころのひとつです。書院「高松軒」では、上段の間のある座敷のほか、天井や間取り、入口が複雑で変化に富んだ茶席「遠州別好ノ席」などが拝観できました。本尊は薬師如来です。
奥平信昌は、新城市にたいへん関係ある武将です。信昌は、長篠の戦いで大功があり、織田信長から信の字を賜って信昌と改め、家康の長女亀姫をめとり、新城城を築き、入城しています。【平成27年1月8日(木):第1362号】
山門 | 玄関 | 庫裡 |
池泉観賞式の庭園 | 朱印 |
両足院 場所の地図
建仁寺の塔頭寺院である「両足院」は、創建された当時は、知足院の別院でしたが、天文年間の火災の後、「知足院・両足院」両院を併せて「両足院」と称する事となり現在に至っています。室町時代中期まで「五山文学」の最高峰の寺院であり、「建仁寺の学問面」の中核を担いました。本尊は阿弥陀如来です。庭園は、半夏生の庭園と呼ばれ、夏には半夏生が白く化粧をし、美しい庭へと変化するそうです。今回訪れたのは、冬であったため、半夏生の白い花は見ることはできませんが、い緑におおわれた美しい庭園でした。また、伊藤若冲の「雪梅雄鶏図」を所蔵しており、今話題の人物の作品を鑑賞することができました。また、両足院には、毘沙門天像が祀られています。
山門 | 毘沙門堂 | 朱印 |
半夏生の庭園 | ||
≪平成29(2017)年1月9日奉拝≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成29年1月18日(水):第2103号】