仙巌園(磯庭園)&尚古集成館  場所の地図

 島津家第19代当主が万治元(1658)年に島津家の別邸として造った庭園で、磯庭園とも呼ばれています。雄大な桜島と錦江湾をそれぞれ築山と池に見立てた壮大なスケールの借景が美しく、天下の名園といわれ、昭和33(1958)年に国の名勝に指定されました。約15,000坪の園内には、日本初のガス灯といわれる鶴灯籠や、琉球王国から 献上されたと伝えられる望嶽楼などがあり、薩摩の歴史を物語る史跡がいたる ところに残されています。四季折々の花が咲き誇り、年間を通して楽しむことができる観光スポットになっています。
 明治時代に29代当主が本邸として使用していた御殿は、着物を着た専門のガイドによって案内され、最後に抹茶の接待があります。日常生活のためのさまざまな部屋や執務用の部屋、接客のための部屋などから、当時の殿様の暮らしぶりをうかがい知ることができます。
 平成27(2015)年には、園内にある「反射炉跡」が「明治日本の産業革命遺産」として 世界遺産に登録されました。
 隣にある尚古集成館は、慶応元(1865)年に船などの金属加工のための工場として竣工した、 現存する最古の洋風工場建築物です。平成27(2015)年には「明治日本の産業革命遺産」の 構成資産として、世界遺産に登録されました。現在は、島津家の歴史や近代化事業を紹介する博物館になっています。

仙巌園入場口 世界遺産に登録された反射炉跡 正門
屋根が錫で葺かれた錫門 借景の桜島
獅子乗大石灯籠 岩に彫られた「千尋巌」の文字 曲水の庭
御殿玄関 御殿内の庭園 尚古集成館
≪平成28(2016)年11月30日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成28年12月16日(金):第2070号】