滋賀県長浜・渡岸寺(どうがんじ)観音堂 場所の地図
滋賀県長浜市にある慈雲山向源寺(こうげんじ)は、真宗大谷派の曹洞宗の寺院で、国宝十一面観音を有しています。観音像は、向源寺に所属する渡岸寺観音堂の隣にある国宝所蔵庫に安置されています。
国宝所蔵庫に安置される十一面観音は、日本全国に七体ある国宝十一面観音観音像を有する渡岸寺観音堂はの中でも最も美しいとされる日本彫刻史上の最高傑作といわれ、祈りの仏にふさわしい、慈愛に満ちた姿です。深い慈悲をたたえた表情にインドや西域の作風を伝えており、腰を少し左にひねった官能的なプロポーション、大きく作られた頭上面とその配置、「じとう」と呼ばれるイヤリングなど数々の特徴を備えています。戦国時代に浅井・織田両軍の戦いで、寺は焼失しましたが,本尊の十一面観音立像は土中に埋められて災禍を免れたといわれています。そんな本尊ですが,明治30(1897)年、国宝の指定を受けたものの、昭和に入って観音堂が建てられるまで,仮小堂に祀られていたとのことです。
所蔵庫では、住職が丁寧に所蔵品の説明を10分以上にわたり解説していただきました。おかげで、国宝である十一面観音のことがよくわかりました。撮影ができませんので観音像はここを参照してください。
観音堂参道 | 観音堂仁王門 | 観音堂 |
国宝所蔵庫 | 観音像埋伏地記念碑 | 朱印 |
≪平成28(2016)年11月6日奉拝≫ |