哲学の道

 京都・東山のふもと、左京区・熊野若王子神社から銀閣寺に至る疏水べりの約1.5kmの小道を「哲学の道」と呼び、日本の道百選にも選ばれています。哲学者西田幾多郎が散策、思索にふけったといわれ、この名がついたとのことです。この道路沿いは、自然にあふれ、そしていくつかの神社仏閣もあります。自然を愛で、寺社を参拝しながらの約1時間、気持ちの良い疲労感が残ります。

哲学の道  場所の地図
 当日は、銀閣寺から熊野若王子神社に向かって歩きました。外国人を含む多くの観光客であふれていました。疎水には鯉やカルガモが楽しそうに泳いでいました。

銀閣寺側にある「哲学の道」の石標 「日本の道百選」の石標 「哲学の道」銀閣寺口
ゆうゆうと泳ぐコイ 楽しそうに泳ぐカルガモの群れ 「哲学の道」熊野若王子神社口

弥勒院  場所の地図
 「哲学の道」沿いにある本山修験宗の寺院です。山号はないようです。ここで祀られている「幸せ地蔵」は、幸せを呼ぶご利益があるということで、多くの人たちが「幸せがやってきますように・・」と手を合わせます。

「幸せ地蔵」が祀られているお堂 山門 朱印

大豊神社  場所の地図
 平安時代初期(887年)に宇多天皇の病気平癒を願って創建された神社と伝えられています。狛犬ならぬ狛ネズミがある小さな神社として人気が出ている神社とのことです。

参道 大鳥居 拝殿

熊野若王子(にゃくおうじ)神社  場所の地図
 熊野神社、新熊野神社とともに称される「京都三熊野」のひとつです。永暦元(1160)年後白河法皇が、禅林寺(永観堂)の守護神として熊野権現を勧請し、祈願所とされた正東山若王子の鎮守でしたが、明治の神仏分離によってここだけが残りました。その昔、熊野参拝に行く際には必ず訪れて身を清めた場所ということです。のご神木の梛の木は、樹齢400余年ともいわれ京都府で最も古いもので、古来より参拝の折には心を清めてからお参りしたいとの思いから禊(みそぎ)の木として用いられていました。梛(ナギ)の木の葉で作られた御守は、すべての悩み事を”ナギ倒す”と言われています。

拝殿 御神木「ナギ」 朱印
≪平成28(2016)年10月12日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成28年10月21日(金):第2014号】