遠州森町散策

 三方を小高い山に囲まれ、清流・太田川が流れる風情豊かな遠州森町。山紫水明のこの町は古くから“遠州の小京都”と呼ばれ、火伏せの神・秋葉山へ通じる街道の宿場町として栄えました。由緒ある寺社も多く、古くから伝承されてきた舞楽やまつりは暮らしの中に息づいており、いくつもの見どころがあります。すでに、6月に、ききょう寺(香勝寺)あじさい寺(極楽寺)、森の石松の墓がある大洞院、遠州一の宮である小國神社を訪れています。今回は、新たな見どころを訪れました。

蓮華寺  場所の地図
 天台宗の寺院で、山号を八形山(はっけいざん)、本尊は阿弥陀如来です。慶雲元(704)年の創建で森町で一番古いお寺です。全盛時代には坊舎が36もあり、貴重な文化財も数多く伝えられています。また、」境内には萩が群生し「はぎの寺」としても知られています。はぎを見るために9月末に参拝したのですが、もう花は終わっていました。今年は花の咲き始めが早かったそうです。

参道 山門 本堂
子安地蔵 花が終わった「はぎ」 朱印

森町歴史民俗資料館  場所の地図
 明治18(1885)年に建てられた旧周智郡役所を移転改装した資料館で、明治前半の郡役所の建物としては周辺にも例がなく、当時の重厚な庁舎建築の雰囲気を今も漂わせています。館内には町内で出土した縄文時代の石鏃、石斧や、弥生式土器、江戸時代から昭和までの消防機具、農具、衣食住の生活用品、昭和30年代まで行なわれた紙すき(吉川紙)道具などのほか、郷土の偉人の遺品があります。

高台にある資料館 役所の看板 1階の展示
2階の展示 商業関係の展示 町長室

天宮(あまのみや)神社  場所の地図
 長い石段をのぼると、杉や檜の森に囲まれた本殿は、拝殿が広がっています。御神木の「なぎの大樹」は東海地区で最も古い「なぎ」とされています。

参道 拝殿 御神木「なぎの大樹」
≪平成28(2016)年9月29日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成28年10月6日(木):第1999号】