浜松市天竜区:秋野不矩美術館  場所の地図

 浜松市天竜区二俣町に生まれた浜松に縁の深い画伯の作品を展示する美術館です。インドの風景や自然、寺院などをモチーフとした作品を中心に多才ぶりを存分に発揮する作品が楽しめます。美術館の外観も個性的でこれまた芸術的な建造物となっています。
 秋野不矩(1908-2001)は、28歳で、文展鑑査展の選奨を受賞するなど、早くから官展で実績を積み重ね、画家としての地歩を固めました。戦後間もなく、新しい日本画の創造を目指して、西洋絵画の特質を取り入れるなどして、人物画に新境地を開きました。昭和37(1962)年、54歳の時、大学の客員教授としてインドに滞在して以来、インドに魅せられ、たびたび当地を訪れては、風景や人々、寺院などをモチーフに作品を描きました。また、アフガニスタン、ネパール、カンボジア、アフリカにも旅行して創作のアイデアを求め、93歳で亡くなるまで絵筆を取り続けました。平成11(1999)年にはこれまでの業績が認められ、文化勲章を受章しています。

美術館全景 入場券
≪平成28(2016)年9月29日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成28年10月3日(月):第1996号】