加賀市大聖寺界隈

 加賀市大聖寺は、昨年6月に訪れています。そして今回は萩の季節である9月に再度訪れました。JR北陸本線「大聖寺」駅で下車すると、駅前にはなにもありません。駅員さんに尋ねると、200mほど行った所にある観光案内所がありますとのこと。観光案内所を訪れると、手荷物も預かってくれ、そしてレンタサイクルもありました。この自転車で、大聖寺界隈を半日楽しみました。

実性院  場所の地図
 別名「萩の寺」、萩のシーズンに再度訪れました。実性院については、【平成27年6月21日(日):第1526号】を参照して下さい。

全昌寺  場所の地図
 全昌寺は「萩の寺」ではありませんが、境内には萩が植わっていました。全昌寺についても、【平成27年6月21日(日):第1526号】を参照して下さい。

蘇梁館  場所の地図
 江戸末期から明治期にかけて一航海で千両という膨大な利益をあげたという北前船。その船主が多く住んでいたのが、加賀市の橋立村、瀬越村、塩屋村。その北前船主のの中でも、なかでも最大の勢力を誇っていた橋立の家です。6代目の当主は、天保11(1841)年、海を見渡す小高い丘の上に豪勢な住宅を建て、その離れには大聖寺藩主もたびたび訪れました。その主屋を大聖寺に移築保存したのが蘇梁館(そりょうかん)です。付属の庭園は日本海と北前船を主題とした現代の枯山水庭園で、石組みは「波濤の庭」、「船石の庭」、「中庭」、「奥庭」に分けられています。立派な松の梁から北前船主の財力をうかがい知ることができます。この梁を蘇らせたことで蘇梁館の名が付けられました。

玄関と建物全景 蘇梁館の名になった立派な梁 現代の枯山水庭園

石川県九谷焼美術館  場所の地図
 「古九谷の杜親水公園」の一角に建つ、九谷焼をテーマにした美術館です。古九谷から、再興九谷、そして現代九谷へと、その様式に応じて、青手、色絵、赤絵の各展示室を回廊式に配置。九谷焼の変遷が名品を鑑賞しながら学べる仕組みになっています。目の前に四季を彩る花や樹木に包まれた公園が広がり、二階のカフェ”茶房古九谷”は、九谷焼の器でコーヒーを楽しむことができます。

美術館全景 館内の展示

深田久弥・山の文化館  場所の地図
 『日本百名山』の著者として有名な深田久弥は加賀市大聖寺の出身です。この建物は、明治43(1910)年に建てられた絹織物工場「山長」の事務所・石蔵・門を修築したもので、平成14(2002)年12月に国の登録文化財に指定されました。この建物内に、深田久弥の愛蔵品や作品などの他、山や自然に関する書籍が集められています。

文化館の門 文化館入り口 館内の展示

深田久弥生誕の地  場所の地図
 山の文化館の近くに、深田久弥生誕の地があります。そこには石標が建っていました。

≪平成28(2016)年9月15日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成28年9月24日(土):第1987号】