新城・橋向(はしむこう)の道標  場所の地図

 新城市橋向に江戸や明治を感じさせる古い道標があります。解説の看板は新しいのですが、古さを示すつくりになっており次の解説がありました。

 橋向の道標
 ここは、江戸期、新城町を東西に走る伊奈街道と、南北に走る遠州・挙母街道とが考査する道です。「道標」「辻井戸」を中心に旅籠・居酒屋・飯屋・馬宿などが軒を連ね、秋葉山・鳳来寺山・豊川稲荷への参詣人や行商人が行き交い活気に満ちていました。
 現在の道標は二代目で、明治37(1904)年に再建されたものです。当時の酒屋と石屋が相談し、「どうせ造るなら、今までのものと一味違う近代に相応しいものにしたい」と工夫を凝らして漢字・平がな・片かなを使い、書体を使い分けるなど遊び心と富裕商人の心意気が見える注目すべき道標です。
     平成23年12月   新城市郷土研究会

裏面には、四面の文字について次のように解説があります。

 東面  左  遠州街道 冨岡・三ヶ日みち
 西面  スグ 伊奈街道 鳳来寺・あきはミチ
 南面  明治37巳辰年再建
 北面  右 とよ川道
      南面の巳辰は、本当は甲辰の間違いであるとのことです

北面 東面 南面 西面
≪平成28(2016)年8月17日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成28年8月19日(金):第1951号】