磐田・旧赤松家  場所の地図

 近代日本の造船技術の先駆者で、海軍中将男爵赤松則良の邸宅跡です。白壁に鮮やかな紅色の煉瓦(れんが)で彩られたコントラストの美しい建造物で、明治20年代に建てられた門・塀・土蔵は県・市の指定文化財となっています。敷地内には庭園と旧赤松家記念館があり、記念館では旧赤松家ゆかりの文化財や寄贈資料等を展示しています。
 幕臣赤松則良は、咸臨丸(かんりんまる)で渡米、オランダにも留学しました。大政奉還後、多くの幕臣が徳川氏に付き従い、見付(みつけ)に家を構え、磐田原台地に茶園を開拓していきました。赤松則良はこの磐田原の開拓を進めました。
 磐田市に所用で出かけた折の帰りに立ち寄りました。記念館の職員は、たいへん歓迎していただき、懇切丁寧に記念館の展示物の説明をしていただきました。赤松則良は、東京生まれで磐田市は、晩年茶園を開拓し、永久の住み家としました。赤松家は磐田市と縁が深く、孫が初代磐田市長になっています。

赤松家門・右が供待、左が門衛所 赤松則良の胸像。 内蔵
米蔵 記念館 図書蔵
≪平成28(2016)年7月12日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成28年7月20日(水):第1921号】