遠州一の宮 小國(おくに)神社  場所の地図

 遠州の一の宮である小國神社は、遠州の小京都といわれる森町の山深い懐に鎮座しています。1400年以上の歴史をもつ古社で、祭神は、大己貴命、いわゆる大国主命です。広大なご神域には樹齢数百年の杉、桧の森となっていて荘厳な雰囲気が漂っています。境内を流れる宮川沿いにある1000本のモミジが色づいた眺めも壮観です。花の名所としても知られ、梅・桜・シャクナゲ・深山ツツジ・シャガなどが四季を通じて次々と花を開きます。
 境内に、「家康公立あがり石」といわれるものがあり、次の説明がありました。
 徳川家康公の天下統一の基は浜松在城15年間の辛苦の賜ものといわれる。三方原合戦の前年元亀3年9月願文と太刀を当社に奉りて開運を祈願し次いで天正2年4月犬居城攻略の道すがら参拝し此の石に腰掛けて休息されたと伝えられる。以来、このことを悲境をのりこえた「立あがり石」と言われ、石にあやかりたいとして人生の再起を念じて石に腰かけて帰る者も少なくない。

大鳥居 参道 拝殿
家康公立あがりの石 樹齢千年、昭和47年台風で倒れた御神木「大杉」の根株 朱印
≪平成28(2016)年6月21日奉拝≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成28年6月25日(土):第1896号】