今月の掛軸(額) bU3−【韋駄尊天】

 扁額紹介の11回目です。庫裡にある韋駄尊天の祠の上に掲げられている扁額です。仏法守護神の韋駄天は、お釈迦さまの涅槃後、お釈迦さまの仏牙(歯)を奪って逃げ去った捷疾鬼を一瞬にして天上界の頂上まで追いかけ、取り戻した事で有名な仏さまで、この逸話から足の速い人を「韋駄天走り」というようになったとのことです。禅宗寺院では「韋駄天」を庫裡にお祀りしています。庫裏は寺の台所です。韋駄天とは、韋駄天走りの名が起こる本尊であって、夜明けに寺院の地近隣を走り回って、その寺のその日の食料を集めてくる役目があるとのことです。速歩の神だけでなく、台所の食料神でもあります。
 揮毫は、こちらも先代住職です。

≪平成28(2016)年1月1日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成28年6月10日(金):第1881号】