寂光院  場所の地図

 京都大原にある寂光院は、天台宗の尼寺で、山号を清香山、寺号を玉泉寺といいます。推古2(594)年に、聖徳太子が父である用明天皇の菩提を弔うために建立されたと伝えられています。当初の本尊は、聖徳太子御作と伝えられる六万体地蔵尊でした。鎌倉時代に制作された旧本尊(重要文化財)は、平成12(2000)年5月9日未明に発生した不慮の放火により焼損したため、文化庁の指導を受けて修復されて、境内奥の収蔵庫に安置されることとなり、現在は模刻された本尊地蔵菩薩像が本堂に安置されています。
 文治元(1185)年に建礼門院徳子(平清盛息女、高倉天皇の皇后宮、安徳天皇母)が入寺し、源平の合戦に敗れた平家一門と、我が子安徳天皇の菩提を弔いながら、この地に侍女たちとともに閑居して終生を過ごされました。
 訪れた日は、丁度、大原女装束時代行列が行われる日で、行列のスタートを寂光院の山門前で見ることができました。

山門 茶室「瓢雲(こうん)」 本堂
豊臣秀吉寄進の雪見灯籠 四方正面の池 建礼門院庵室跡
建礼門院使用の井戸遺構 東側にある宮内庁管轄の建礼門院大原西陵 朱印
大原女装束時代行列
≪平成28(2016)年4月23日奉拝≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成28年5月12日(木):第1852号】