西本願寺  場所の地図

 浄土真宗本願寺派の本山で、正式には龍谷山本願寺といい、一般には西本願寺と呼ばれています。文永9(1272)年宗祖・親鸞聖人の末娘覚信尼が京都の東山大谷に建立した廟堂に始まります。その後、寺地は大阪、和歌山などを転々とした後、天正19(1591)年豊臣秀吉が寺地を寄進、現在地に移りました。慶長7(1602)年)本願寺は東西に分立しました。御影堂と阿弥陀堂はともに国宝です。その他、わが国最古の能舞台である北能舞台、唐門など桃山文化を今に伝える国宝建造物を多数有しています。平成6(1994)年「古都京都の文化財」として、世界文化遺産に登録されました。
 西本願寺の拝観にはびっくりさせられることがいくつかあります。まず拝観時間が5:30~17:30ということです。早朝5時半から拝観できる寺院は聞いたことがありません。そして、御影堂と阿弥陀堂の大きさです。浄土真宗のスケールの大きさを実感しました。そして御影堂と阿弥陀堂の拝観は、無料、そして伽藍内は自由拝観、見守る職員はだれもいませんでした。あそこまでスケールの大きなそして厳粛な伽藍は見たことがありません。そして西の端にある唐門の豪華さには、誰もが感嘆します。他宗派の本山には、禅宗には見られないものが数多くあることを実感しました。

阿弥陀堂門 阿弥陀堂 本尊・阿弥陀如来
御影堂門 御影堂 御影
唐門 唐門の蟇股をはじめとする装飾彫刻 唐門・門扉の装飾彫刻
≪平成28(2016)年4月23日奉拝≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成28年5月7日(土):第1847号】