金閣寺  場所の地図

 京都へ行った観光客は必ず訪れるという金閣寺は、修学旅行や外国人の観光客であふれていました。
 金閣寺という名前は、お釈迦様の舎利(お骨)をまつった舎利殿「金閣」が特に知られているためそう呼ばれています。正式名称は「鹿苑寺」といい、臨済宗相国寺派の塔頭寺院の一つです。山号は、北山(ほくざん)、本尊は観音菩薩です。元は鎌倉時代の公卿、西園寺公経(きんつね)の別荘を室町幕府三代将軍の足利義満が譲り受け、山荘北山殿を造ったのが始まりとされています。
 金閣は、3層構造の豪華な造りで、2層目、3層目には漆に金箔が押されています。金閣は各層に別々の建築様式を採用した異色の造りになっており、屋根はこけら葺きで頂上には鳳凰が輝いています。
 金閣だけが有名ですが、それ以外にも見所がいくつもあります。茶室の夕佳亭(せっかてい)は、江戸時代に建てられた数寄屋造りの茶室です。夕佳亭は小高い位置にあり、夕暮れ時にここから眺める金閣(舎利殿)が夕日に映えて殊の外美しいことから、夕日に佳い茶室夕佳亭と名付けられました。境内(約4万坪)の半分以上を占めているのが、鏡湖池(きょうこち)をはじめとする庭園です。不動堂には弘法大師が作られたと伝えられる石不動明王で、霊験あらたかな秘仏として広く一般に信仰されています。

黒門 南側からの鏡湖池と金閣 金閣アップ
東側からの鏡湖池と金閣 東側からの金閣 北側からの金閣
夕佳亭 不動堂 朱印
≪平成28(2016)年4月22日奉拝≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成28年5月2日(月):第1842号】