京都大原 宝泉院&勝林院

 京都の大原を通りかかったついでに、宝泉院と勝林院の2ヶ寺を参拝しました。名前はあまり知られていない寺院でしたが、見所いっぱいでした。

宝泉院  場所の地図
 隣にある勝林院(天台宗)の塔頭で、書院から見事な庭園が観賞できます。大原の山を背景に楓や桜、竹などが眺められ、まるで絵画を見るようで、額縁庭園のお寺ともいわれています。この庭にある五葉松と水琴窟は見応えがあります。廊下の天井は、伏見城の床板を供養したものといわれ、「血天井」と呼ばれています。平成17(2005)年には、新庭園・宝楽園が完成しました。

山門 五葉松 理知不二水琴窟
庭園「宝楽園」 朱印

勝林院  場所の地図
 天台宗の寺院で、正式名称を、魚山(ぎょざん)大原寺(だいげんじ)勝林院といいます。文治2(1186)年、浄土宗祖法然上人が諸学の学僧と宗論をした、「大原問答」の舞台として有名です。この問答で、阿弥陀仏の名を唱うれば仏様の願力によって衆生が救われると法然が説いたところ、阿弥陀如来が手から光明を放ったといわれています。このことから、本尊を「証拠の阿弥陀」と呼ぶようになりました。

本堂全景 本堂軒下の見事な欄間 本堂軒下にある四本柱の上の彫刻
本尊「阿弥陀如来」 脇仏の不動明王 朱印
≪平成28(2016)年4月2日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成28年4月13日(木):第1824号】