今月の掛軸 bU1−【申抱児ー申(さる)は児(こ)を抱(いだ)く】
毎年1月の掛軸に方広寺管長である大井際断老大師による、干支にちなんだ禅語の「色紙」を紹介していましたが、本年は1月段階で手に入っていなかったため今月の紹介になりました。
色紙の解説には、次の説明がありました。
禅語に「申は子を抱いて青嶂(せいしょう)の後(しりえ)に帰る」という言葉がある。
深山幽谷に遊ぶ猿も、夕方になれば児を抱いて更に奥深い山へと帰っていく。日々のあたりまえの暮らしを、何の計らいもなく過ごしていく。では私たち人間はどうであろうか。余計な思い煩いをして、尊い一日を無駄に過ごしていないか。自然の営みに学ぶべきことは多い。
≪平成28(2016)年4月10日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成28年4月10日(日):第1820号】