鳴沢氷穴&富岳風穴

 富士山の北側には、富士山の噴火でできた大小さまざまな洞窟があり、青木ヶ原にある鳴沢氷穴と富岳風穴は、その代表的な者で、真夏でも氷柱が見られます。この二つの洞窟は、昭和4(1929)年に文部省の天然記念物の指定を受けてから、地質学上、貴重な存在になっています。

鳴沢氷穴  場所の地図
 氷穴は、タテ穴環状形で総延長153m、幅1.5m〜11m、高さは91cmから3.6mあります。冬の間に天井からしみ出した水滴が氷柱となり、床までつながります。環状形であるため、1周するように洞窟内を見て楽しむことができます。

氷穴入口 入口付近に雪の塊が 溶岩の間を通り抜けて下っていきます
溶岩鍾乳 地獄穴 自然の冷蔵庫

富岳風穴  場所の地図
 氷穴から西方800mのところにあります。風穴の入口直径は5.4m、総延長は201m、天井までの高さは、入口から43mの地点で5.4m、最後部は8.7mあります。洞窟内は、一枚岩で周囲を囲む溶岩群があります。ほとんどが玄武岩でできているため、声が全く反響しない場所があります。

風穴入口 氷の池 溶岩棚
天然冷蔵庫 縄状溶岩 青木ヶ原樹海
≪平成28(2016)年3月28日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成28年4月2日(土):第1812号】