宇治・平等院  場所の地図

 平等院は、永承7(1052)年、時の関白藤原頼通が、父 道長より譲り受けた別荘を寺院に改め創建されました。この年は末法初年に当たるとされ、末法思想が貴族や僧侶らの心をとらえ、極楽往生を願う浄土信仰が社会の各層に広く流行していました。その翌年の天喜元(1053)年には阿弥陀堂(鳳凰堂)が落慶し、堂内には、平安時代の最高の仏師定朝によって制作された本尊である阿弥陀如来坐像が安置され、華やかさを極めたとされています。約千年前に建立された建造物や仏像が今に伝えられ、世界遺産にも登録されています。単立寺院で山号を朝日山といいます。
 平等院は、鳳凰堂が有名ですが、鳳凰堂の廻りには塔頭寺院を含め、数多くの伽藍があります。鳳翔館は、平等院に所蔵されている宝物が展示されている博物館です。コンピュータグラフィックスを用いた映像展示により、興味深く見ることができます。
 昨日、宇治の平等院に行ってきました。日曜日のため、大勢の観光客が訪れていました。10時頃、平等院につきましたが、鳳凰堂の拝観は、予約拝観で、約1時間後の11時10分でした。鳳凰堂の拝観までの1時間は、鳳凰堂の廻りにある数多くの伽藍の拝観と、鳳翔館の見学で、あっという間に時間が経過しました。そして、1時間後の鳳凰堂の拝観では、堂内にある本尊阿弥陀如来の荘厳なる姿に、そして阿弥陀如来の廻りを飾る雲中供養菩薩像に深い感銘を受けました。

東側から見る平等院のパノラマ
南側より見る鳳凰堂 西側より見る鳳凰堂 北側より見る鳳凰堂
鐘楼 塔頭・浄土院 平等院の朱印
塔頭・最勝院 塔頭・最勝院不動堂 塔頭・最勝院の朱印
≪平成28(2016)年3月13日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成28年3月14日(月):第1793号】