瀬戸・雲興寺 場所の地図
瀬戸市の東部に大龍山雲興寺があります。当山は至徳元(1384)年に開かれた尾張の曹洞宗を代表する寺院で、江戸時代には幕府より寺領を与えられていました。
平成17(2006)年に国の登録文化財に登録された、本堂の南側にある雲興寺鐘楼は、桁行(けたゆき)二間、梁間(はりま)二間で袴腰(はかまごし)がつけられた二階建ての建物です。棟札(むなふだ)の記載から、文化7(1810)年に地元の大工によって建てられました。屋根は瓦葺で、地元で焼かれた赤津瓦が使用されています。江戸時代後期の鐘楼として地域における基準となる作風をよく残しています。
そして当山の一番の特徴は、盗難除けのお寺だということです。そのいわれは、近所で暴れ回っていた夜叉に和尚が説教したら悔い改めて、これからはここの守り神になると言って当山の守り神になったということです。
境内が東海自然歩道の一部になっており、ここから東に行けば猿投山(さなげやま)、西に行けば岩屋堂と、ハイカーやクライマーたちの人気の場所でもあります。
参道と山門 | 本堂 | 国の登録文化財である鐘楼 |
≪平成28(2016)年2月12日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成28年2月13日(土):第1763号】