今月の掛軸 bT8−【無事是貴人(ぶじこれきじん)】
色紙軸がかかげられている客間の床の間にこの色紙を飾りました。
色紙の解説には、次の説明がありました。
臨済宗の開祖である中国の臨済義玄禅師(866年没)の語(臨済録中に在り)
(意味)「事が無いこと」が人間にとって有難いことであり、精神的にも肉体的にも平穏無事でありたい。その平穏無事な人、心にかかる何ものも無き境地の人、此れを貴人という。無事の境地に達した人こそ、真に貴人であるの意。
この色紙を書いた老師は、平林指月とありますので、埼玉県新座市にある臨済宗別格本山の平林寺の先住職である指月庵野々村玄龍老師です。
含蓄のある言葉です。私たち俗人にはなかなか平穏無事の人にはなれませんが、その心がけは忘れないようにしたいものです。
≪平成28(2016)年1月1日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成28年1月3日(日):第1722号】