京都御所@ 場所の地図
京都御所は、京都御苑の中央北部に位置し、明治維新までの皇居で、現在の御所は元弘元(1331)年に光厳(こうごん)天皇が皇居と定めたものです。今の建物は安政2(1855)年の再建です。紫宸殿は御所の正殿で、中央に高御座をおく寝殿様式で、前庭には向かって右手に「左近の桜」、左手に「右近の橘」が植えられています。紫宸殿の奥には清涼殿など優美な建物が立ち並び、王朝時代の宮廷生活を偲ばせています。
10月30日(金)から11月3日(火・祝)までの5日間、京都御所秋季一般公開がありました。この一般公開にあわせて、御所を訪れました。広い敷地内を、多くの観光客が訪れていました。宜秋門から入場し、清所門に至る見学道筋を2日にわたって紹介します。
宜秋門(ぎしゅうもん) 場所の地図 桧皮葺き、切妻屋根の四脚門です。宮家や摂家その他公卿が参内する時に用いられた門です。 |
御車寄(おくるまよせ) 場所の地図 昇殿を許された者が参内(さんだい)する時の玄関で、諸大夫の間や清涼殿、小御所等と廊下でつながっています。 |
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諸大夫(しょだいふ)の間 場所の地図 正式に参内した者の控えの間で、身分の上下によって異なった部屋に控えました。襖の絵にちなんで、格の高い順に「虎の間」、「鶴の間」、「桜の間」と呼ばれる部屋が並びます。 |
桜図 「諸大夫の間」における「桜の間」の襖絵。 |
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鶴図 「諸大夫の間」における「鶴の間」の襖絵。 |
虎図 「諸大夫の間」における「虎の間」の襖絵。 |
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新御車寄(しんみくるまよせ) 場所の地図 大正4(1915)年の大正天皇の即位礼に際し、建てられたもので、大正以後の天皇皇后陛下の玄関です。 |
月華門(げっかもん) 場所の地図 紫宸殿から伸び、朱塗りの回廊の西側にある瓦葺の八脚門です。 |
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承明門(じょうめいもん) 場所の地図 建礼門と紫宸殿の間にある内郭の丹塗り・瓦葺・切妻屋根の12脚門の門です。紫宸殿の南正面に位置し、天皇行幸や上皇御即位後の出入りに用いられます。 |
建礼門(けんれいもん) 場所の地図 檜皮葺、 切妻屋根の角柱の四脚門です。京都御所の南面にあり、正門に位置づけられています。外国首相などの国賓来訪をはじめ天皇が京都御所へ臨幸されるときにだけ門が開かれます。 |
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建春門(けんしゅんもん) 場所の地図 南東部にある桧皮葺きの門です。 |
能舞台 場所の地図 春興殿前にある能を舞う舞台です。 |
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春興殿(しゅんこうでん) 場所の地図 1915年(大正4年)、大正天皇の即位礼に際して、後位継承のしるしである三種の神器の一つ「神鏡」を奉安するために建てられた建物です。 |
日華門(にっかもん) 場所の地図 紫宸殿から伸び、朱塗りの回廊の東側にある瓦葺の八脚門です。 |
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≪平成27(2015)年11月3日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成27年11月9日(月):第1667号】