能登・総持寺祖院  場所の地図

 能登半島の中央部、輪島市門前地区に総持寺祖院があります。曹洞宗の大本山で、正しくは、諸嶽院総持寺祖院といい、今から約700年前元享元(1321)年に開創され、翌2年、後醍醐天皇からの綸旨(りんじ:天皇の命)により勅願所に定められました。その後、寺運益々隆盛をきわめ、全国に末寺1万6千余りを数えるに至りましたが、明治31年の災禍により七堂伽藍の大部分を焼失しました。これを機に、布教伝導の中心を神奈川県横浜鶴見に移し、この地は、祖廟として堂宇が再建され、現在に至っています。しかし、平成19(2007)年3月25日に発生した、能登半島地震により、多くの堂宇が破壊され、現在その修理中です。
 広い境内や伽藍を拝観しました。能登半島地震の大きな傷跡が残る伽藍は、見るにしのびなく思われました。仏殿には、山岡鉄舟の名書である襖4枚が展示されています。

参道 経堂 山門
香積台 修復中の仏殿 仏殿大間
山岡鉄舟の書による襖
開花 石樹 抽枝 鐵樹
法堂 修復中の放光堂(納骨堂)
≪平成27(2015)年6月12日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成27年6月23日(火):第1528号】