金沢・妙立寺(みょうりゅうじ)人呼んで忍者寺  場所の地図

 金沢市西茶屋街の東側には、50ヶ寺以上の寺院が建ちならぶ寺町があります。加賀藩主が犀川の南に広がる高台にお寺を集めてつくったのが起源です。その寺町の一角に、日蓮宗の寺院である通称忍者寺、正式名称を正久山妙立寺があります。
 初代藩主・前田利家公が藩を守護する祈願所として建立した寺院です。外敵の進入を防ぐため、隠し階段、落とし穴、隠し部屋、二枚戸など数々のからくり仕掛けのあることから忍者寺の愛称で呼ばれています。
 拝観見学には予約が必要でした。それもそのはず、せまい堂内を、解説付きで回るのはせいぜい15人が限界、1回に50人以上の拝観者があり、その拝観者を15人ずつにわけて、解説者つきでの拝観です。迷路になっている堂内の拝観には、解説者がいなければとうてい無理です。約30分の堂内拝観で、そのからくりの全容と、忍者とは全く関係ない忍者寺たる由縁が理解できました。

山門 本堂 堂内大間
≪平成27(2015)年6月10日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成27年6月19日(金):第1524号】