岡山後楽園&岡山城 場所の地図
先日、岡山・広島・愛媛・香川の瀬戸内4県を訪れました。天候に恵まれ、初春の瀬戸内を満喫しました。今日は初日に訪れた岡山市内のスナップです。
岡山後楽園
岡山後楽園は、金沢の兼六園、水戸の偕楽園とあわせて「日本三公園」といわれる名園です。
今から約300年前に岡山藩主池田綱政公が、貞享4(1687)年に着工、元禄13(1700)年に完成をみた公園です。当初は、藩主の静養の場、賓客接待の場としてして利用されていましたが、日を定めて藩内の人々にも観覧が許可されていました。明治17(1884)年に、名園保存を目的に岡山県に譲渡され一般公開されました。昭和9(1934)年の水害、昭和20(1945)年の戦災では大きな被害を被りましたが、江戸時代の絵図などに基づいて復旧がはかられ、江戸時代の姿を大きく変えることなく今日に受け継がれています。昭和27(1952)年には、文化財保護法による「特別名勝」に指定されました。今では、後世に伝える歴史的文化遺産としてて多くの人々に愛されています。
広大な敷地内は、見所がいっぱいです。バックに岡山城を控え、どこからみてもすばらしい光景です。新緑の緑、季節による梅・桜・藤・つつじ等の花、秋の紅葉といつ訪れてもすばらしい色彩にめぐりあうことができそうです。私が訪れた、3月下旬は、梅の花が終わり、桜の花が一部開花しはじめている時期でしたが、園内の新緑はまぶしいぐらい美しさをはなっていました。
鶴鳴館 | 鶴鳴館内で行われていた投扇興 | 沢の池 |
岡山城をバックに | 花葉の池 | 大立石 |
廉池軒 | 沢の池と中の島 | 唯心山 |
岡山城
慶長2(1597)年、宇喜多秀家によって築城され、後に池田氏の居城となりました。外壁が黒塗りであるため、烏城(うじょう)の別名があります。不等辺5角形の天守閣は再建されたものですが、西丸西手櫓と月見櫓は現存しており、重要文化財に指定されています。1〜4階が郷土資料の展示、5・6階が展望台になっています。
北側からお堀越しの岡山城 | 北西側直下から見た岡山城 | 東側からの岡山城 |
廊下門 | 不明門(あかずのもん) | 石垣 |
夢二郷土美術館
後楽園のすぐ北側に、竹久夢二の作品が展示されている「夢二郷土美術館」があります。名前のとおり、夢二の故郷は岡山県です。竹久夢二(1884〜1934)は、日本画家であると同時に詩人としても有名です。数多くの美人画を残しており、その抒情的な作品は「夢二式美人」と呼ばれています。また詩人としての代表的な作品として「宵待草」があり、全国的な愛唱曲となりました。夢二郷土美術館は、昭和59(1984)年に、竹久夢二生誕100年を記念して開館しました。夢二の描いた、掛け軸、屏風、版画、油彩画、水彩画、スケッチや、夢二が書いた本やデザインした本・楽譜の表紙、手紙など、作品と資料あわせて約3,000点が収蔵されており、約100点の夢二の作品が常設展示されています。
館内には、幻想的な夢二の作品が数多く展示されており、私たちを大正時代にタイムスリップさせてくれました。館内の喫茶室では、夢二が愛好した紅茶と美術館オリジナル焼菓子「ガルバルジイ」を美味しくいただきました。
美術館全景 | 美術館オリジナルの紅茶とガルバルジイ | 館外にある宵待草の石碑 |
≪平成27(2015)年3月26日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成27年4月15日(水):第1459号】