妙心寺門前精進料理・阿じろ 場所の地図
今回の本山特別拝観旅行の昼食として、妙心寺御用達として昭和37(1962)年に創業された精進料理の専門店で、精進料理をいただきました。
「精進料理」とは、魚や肉を一切使わずに調理された食事のことをいいます。「精進」の言葉には仏道修行に専念するという意味があり、禅にとって料理することは大切な修行のひとつです。「阿じろ」が考える精進料理の眼目は、「1..旬の食材を使うこと、2..材料を生かしきること、3..念をいれること」。の3点といっています。店名は雲水のかぶるあじろ笠より名付けられたとのことです。創業者は、妙心寺の庫裡でひたすら料理修業し、料理の心得と儀礼、調理法を習得し、長らくは店を構えず、妙心寺で法要の精進料理を調製する料理方を務めていたとのことです。そして、「精進料理を気軽に味わいたい」というお客の要望から、妙心寺の門前に店を開店したとのことです。
最初に、妙心寺の管長様から歓迎の言葉をいただきました。そして、「阿じろ」がほこる精進料理のフルコースをいただきました。本膳に7皿、二の膳に4皿、すべてが肉魚を使っていない料理ばかりです。どれもが、料理人の魂を感じさせるすばらしいものばかりで、美味しく完食しました。品数が多いだけに、満腹以上に感じました。最後に、お茶をいただくわけですが、焼きおにぎりをやかん内に入れた独特の風味のあるものでした。
妙心寺管長からの歓迎の言葉 | 妙心寺管長の話を聞く今回の旅行参加者 |
本日の料理
本膳 | ||
木皿【畑菜・人参・蒟蒻の白和え】 | 香の物【くき大根、菊芋漬、菜の花】 | 木皿【小巻湯葉、高野豆腐、菜の花、蒟蒻、桜大根酢】 |
御飯 | 平【筍、玉子湯葉、蕗、桜麩、木の芽】 | 汁【京白味噌、四方揚、若布辛子】 |
二の膳 | ||
二の膳 | 焼物【山椒焼、堀川牛蒡、大豆揚、くき若布】 | 水物【甲州苺、りんご煮、茶巾麩】 |
焼きおにぎりを入れたお茶 | ねり物【胡麻豆腐】 | 煮物【淀大根、壬生生菜、桜人参】 |
≪平成27(2015)年3月24日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成27年3月26日(木):第1439号】