足助の寺社
3月3日、「中馬のおひなさん」【第1417号参照】に豊田市足助地区を訪れました。その際、町並みのおひなさんを見るかたわら、地区内にあるいくつかの寺社を訪れ参拝してきました。
足助八幡宮 場所の地図
創建は白鳳2(673)年と伝えられ、檜皮葺三間社流造の本殿は国の重要文化財に指定されています。古くから足、旅、交通の守護神として信仰されています。
参道 | 本殿 |
足助神社 場所の地図
足助八幡宮の隣には足助神社があります。この神社は南朝の忠臣をお祀りしています。創建は明治35(1902)年で、比較的新しい神社です。
お釜稲荷 場所の地図
足助領主本多家の守護神であった御陣屋稲荷を昭和30(1955)年にお釜稲荷としてここにまつられました。伝説に依れば、この一升釜一炊きでどれだけ多くの一でも用が足せたといいます。祠をまつる釜は直径2mで、この大きさの釜はたいへん珍しいといわれています。
参道 | 足助山稲荷大明神 | 祠をまつる釜 |
だき地蔵 場所の地図
願い事を叶えてくださる「抱き地蔵」です。地蔵は、立っている場合が多いですが、この地蔵は、珍しく座っています。太平洋戦争に出兵している息子の無事帰国を祈願して、老婆がこの地蔵を息子だと思って抱きしめたところ、息子は無事帰ってきたとのことです。
地蔵堂 | 延命地蔵尊 |
宗恩寺 場所の地図
中馬の町並みを見下ろす高台に位置するこのお寺は、「宗恩寺の晩鐘」として綺麗な音色を街中に響きわたらせています。浄土真宗大谷派の寺院で、山号を足助山といいます。
本堂 | 足助の町並みを見下ろすように建つ鐘楼 |
普光寺 場所の地図
「おびんずるさん」と呼ばれる賓頭尊者(びんずるそんしゃ)像が本堂横に祀ってあります。「おびんずるさん」は、自分の痛いところと同じところをなでて祈ると治るといわれています。また、郷土の俳人で江戸末期に活躍した板倉塞馬の菩提寺です。塞馬は、黒炭の製法をこの地に伝えたということから、加茂黒炭の祖としてもしたわれています。曹洞宗の寺院で、山号を御所山といいます。
本堂 | おびんずるさま |
香積寺(こうしゃくじ) 場所の地図
応永34(1427)年に足助氏の居館跡に創建された曹洞宗の古刹です。山号を飯盛山といいます。かつては学林として栄え、時には100名もの雲水が参禅したといいます。一帯はもみじや杉木立が生い茂り、秋の紅葉時には、もみじ狩りに多くの人たちが訪れます。
山門 | 本堂 | 本堂裏手高台にある十六羅漢と歴代住職の墓 |
僧堂全景 | 僧堂内 | 僧堂内の文殊菩薩 |
≪平成27(2015)年3月3日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成27年3月13日(金):第1426号】