京都・東寺  場所の地図

 1月6日(火)から7日(水)にかけて、1泊2日で京都に行ってきました。正月に降った残雪が残るめずらしい古都の風景です。本日から、しばらく京都の魅力をお届けします。
 最初は、京都駅から南西方向1.5kmのところにある東寺です。東寺は通称で、正式名称は教王護国寺といいます。東寺真言宗の総本山で、山号を八幡山といいます。建物は、撮影できますが、建物内の仏像は撮影禁止のため記録として残らないのが残念です。拝観した日は、普段見ることができない五重塔内も拝観でき、ラッキーでした。東寺は世界遺産に登録されており、その説明が次のようにありました。

 教王護国寺(東寺)は、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)で採択された世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約に基づき、「古都京都の文化財」のひとつとして世界遺産リストに登録されました。このことは、人類全体の利益のために保護する価値のある文化遺産として、とくに優れて普遍的価値をもっていることを国際的に認めたことになります。
 教王護国寺(東寺)は平安京造営に際し、国家鎮護のために建立された官寺のひとつです。弘仁14(823)年には空海に下賜されて真言密教の道場となり、寺院として本格的な伽藍が整えられました。その後、度重なる内乱等によって焼失しましたが、その都度、時の政権の庇護のもとに再建されてきました。現在は南大門、金堂、講堂、食堂、北大門が南北線上に並び、この東南方には五重塔が、西南方には灌頂院が配されて、創建当時の伽藍配置を伝えており、平安京復元の基準としての意味をもっています。
 金堂(本堂)は慶長8(1603)年に再建されたもので、桃山時代を代表する豪壮雄大な建築です。また五重塔は寛永21(1644)年の再建になるものの、復古的意匠をもつ点に特色がみられるとともに、その高さは現存する塔のなかでは最大で、京都の景観的シンボルとなっています。このほか、弘法大師の住房として建てられた大師堂は、康暦元(1379)年に焼失後翌年に再建され、さらに明徳元(1390)年に大師像を拝する礼堂と廊を増築したものが現存しており、寝殿造りの形式を受け継いで優美な姿をみせています。      登録年月日 平成6(1994)年12月15日決定、17日登録   京都市

屋根に雪が残る南大門 食堂(じきどう) 講堂
金堂(本堂) 五重塔 庭園と五重塔
≪平成27(2015)年1月6日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成27年1月14日(水):第1368号】