松陰神社・松下村塾  場所の地図

 本山めぐりの初日は、山口市内の名刹三ヶ寺に続いて、萩市にある明治維新の志士である吉田松陰を祀る松陰神社の参拝と維新の史跡である松下村塾の見学とです。
 松陰神社は、明治23(1890)年に創祀された、吉田松陰を祭る神社です。はじめは松陰の実家杉家に土蔵造りの小祠が建てられ、現在の社殿は昭和30(1955)年に新しく完成したもので、学問の神として親しまれています。
 松下村塾は、松陰神社境内にあり、吉田松陰の叔父が開いた私塾です。もともとは松陰の実家の物置だった建物で、和室2間に土間が付いただけの簡素なものでした。松陰が指導にあたったのは、謹慎していた幽囚室から通算2年余りです、久坂玄端、高杉晋作、伊藤博文など、明治維新の原動力となった逸材を多く輩出しました。吉田松陰幽囚の旧宅は、松下村塾の東隣に立つ松陰の実家・杉家の一室です。安政元(1854)年、密航に失敗した松陰は、野山獄に投獄され、翌年ここに移されて謹慎の身となりました。

 訪れた時は、夕暮れ時の午後5時、遅い時間でもう見学は無理かと思われましたが、松陰神社と松蔭に関わる史跡は、時間制限もなく見て回ることができました。

松下村塾 吉田松陰幽囚の旧宅
松陰神社参道 松陰神社拝殿
≪平成26(2014)年11月19日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成26年11月26日(水):第1319号】