世界遺産・那智山

 和歌山県那智山一帯は、熊野古道の一角であり、那智山青岸渡寺、熊野那智大社、那智の滝など多くの世界遺産にめぐまれた所です。先日、この一帯を訪れたのですが、あいにくの大雨で、熊野古道の散策はできませんでした。

 那智山青岸渡寺  場所の地図
 西国33番観音霊場の第1番札所で、天台宗の寺院です。桃山時代に織田信長の兵火で焼失しますが、天正18(1590)年豊臣秀吉により再建されました。最盛時には7カ寺36坊を有したが、明治時代の廃仏毀釈で本堂(重要文化財)を残して、ほとんどが失われてしまいました。本堂と那智の滝の中間に立つ高さ25mの朱塗りの三重塔は、昭和47(1972)年に再建され、三層の展望台からは那智の滝の全貌を望むことができます。

青岸渡寺本堂 大黒堂 三重の塔と那智の滝


 熊野那智大社  場所の地図
 熊野三山の一つで、全国熊野三千有余社を有する熊野神社の本社です。南向きの朱塗りの拝殿で、あらゆる願いを叶えてくれる諸願成就の御利益があるといわれています。境内には推定樹齢800年という御神木である巨木なクスノキが大きな枝を広げています。また、拝殿の南側には宝物殿があり、那智大社の歴史や保有する貴重な文化財が展示されています。

拝殿 宝物殿 御神木クスノキ

 那智の滝  場所の地図
 高さ133m、幅13mもある大瀑布で、国の名勝です。勝浦の海上や那智山へ向かう山道からも見ることができます。滝壺近くの展望台から見るとそうの豪快さに魅せられます。諸説はありますが、日光華厳の滝、茨城袋田の滝とあわせて日本三大名瀑といわれています。

≪平成26(2014)年11月1日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成26年11月8日(土):第1301号】