恵那・飯高観音  場所の地図

 恵那市南部の山岡地区にある古刹です。たまたま近くを通りかかったため参拝してきました。
 正式名称は、飯高山萬勝寺で臨済宗妙心寺派の寺院です。厄除け、災難除けの観音さまとして、近郷の尊信を集め、東濃地方で初詣といえば「飯高観音さん」と名が挙がるほど、この辺りでは有名とのことです。本尊は千手観世音菩薩で、天台宗四祖(比叡山三世)慈覚大師の作と伝えられています。創建当初は天台宗で満昌寺と称されていましたが、戦国時代、武田氏により全山焼失しました。その後、戦火をまぬがれた千手観音菩薩像を安置し、江戸時代に宗派を臨済宗とし、「満昌」を「萬勝」として、臨済宗萬勝寺が誕生したとのことです。300年の歴史を持つその堂宇も、昭和16(1941)年に失火で全焼しましたが、本尊様をはじめとする各持仏は難をまぬがれ、現在の堂宇は戦後再建されました。

山門 観音堂 本堂
弘法堂(旧観音堂) 境内一望 茶室「圓月」
≪平成26(2014)年10月9日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成26年10月11日(土):第1273号】