今月の掛軸(額) №43-心外無別法
扁額の紹介4回目です。今月は、庫裡の2階奥の室に掲げてある扁額です。
この扁額も臨済宗大本山方広寺第3代管長で、101歳の長命を全うした足利紫山(1859~1959)老師のもので、落款にあるように老師百歳の時のものです。
「心外無別法」は、「しんげむべっぽう」と読む禅語です。すべての現象は、それを認識する人間の心より起こったことであり、心とは別に存在するものではないという意味です。すべての現象は、それを認識する人の心の現れであるといっています。何事も、あなたの心次第です。
毎回、禅語の本当の意味を理解することをむずかしく感じます。でも、本当の意味を理解するとその禅語をすばらしく感じます。
扁額全体 | 落款拡大 |
≪平成26(2014)年9月29日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成26年10月5日(日):第1267号】