津送儀 ならし

 【第1171号】において、6月30日に密葬が執り行われました臨済宗方広寺派住職の本葬に当たる津送儀(しんそうぎ)は、明日(11月29日)に執り行われます。それに先立ち、前日である本日、明日の津送儀が順調に執り行われるように、事前の練習会である「ならし」が、関係寺院全員が集まり、執り行われました。
 私は、今回の津送において、総監という最高責任者という役割をいただいています。というのも、この寺院の寺附法類総代【第858号参照】が私だからです。明日の津送が順調に執り行うことができるように、式次第どおりに、2回最初から最後までならしがおこなわれました。明日の本番が無事つつがなく執り行われることが役割をいただいている全員の思いです。
 津送儀において、儀式内で関係する寺院の方がどういう役割をするかを定めたものを差定(さじょう)といいます。また、津送儀全般において、準備を含めての役割分担を役配といいます。その一覧が会場に掲示されます。
 津送とは、津(みなと)での喪船の離別をさし、津まで見送るという意味です。転じて、禅宗では、死者を送り出す儀式のことを津送と呼んでいます。

津送儀式次第 差定
私が総監と記された役配 ならしを行う関係者
≪平成26(2014)年9月28日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成26年9月28日(日):第1260号】