那谷寺(なたでら)  場所の地図

 那谷寺は、石川県小松市にある古刹で、昨日紹介した粟津温泉から南西方向5kmほどのところにあります。白山信仰の寺で、養老元(717)年に開創された歴史ある寺院です。高野山真言宗別格本山で、山号を自生山といいます。
 那谷寺の広い境内は、見所がいっぱいです。那谷寺の境内図は、HPを参照してください。
 山門をくぐった、左手にある金堂華王殿は名前のとおり金色の立派なお堂で、堂内に本尊十一面千手観音が安置されています。そして、金堂前の書院と名勝指定園、琉美園の二つの庭園は、見応えがあります。
 そして、本殿への参道からは、左手に奇岩遊仙境が見え、その美しさに感動をおぼえます。奇岩の中にいくつかの石仏が安置されており、霊験あらたかなることを感じさせます。本殿は岩窟中腹に建てられており、本尊十一面千手観音が安置されています。本殿から右手に向かうと、三重の塔があらわれます。
 ぐるりと一周約1時間、渓谷や庭園の美しさを感じつつ、神聖な寺院を参拝することで、身も心もひきしまりました。

 「観音さまについて」と、次の記述がパンフレットにありました。参考になりましたので転載します。
 観音さまは仏様の下部としてかしずきながら、しかも自ら清くあって、全ての人々の母親のごとく、自他の隔てのない、大いなる愛で人々の苦悩を救わんとする大誓願をお持ちです。
 私たちは生きているうちに、大きな悩みや苦しみを伴う弱い存在です。だからこそ、合掌して祈るのです。そして、自分の至らぬところを懺悔すれば、救いを下され、私たちの内に菩薩の心を与えてくださいます。 

山門 金堂華王殿 書院
名勝指定園 琉美園 遊仙境遠景
遊仙境近景 本殿 三重の塔
≪平成26(2014)年6月11日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成26年6月21日(土):第1161号】