粟津温泉・法師 場所の地図
石川県にある粟津温泉の老舗旅館「法師」に宿泊する機会を得ました。老舗も老舗、養老2(718)年に開湯した温泉で、1300年の歴史を誇っています。建物がドーナツ状に建てられており、建物内部にある日本庭園は、手入れも行き届いており、その庭をみつめたり、散策するだけで心がなごみます。温泉の泉質はナトリウム硫酸塩泉で無色透明、適温で長時間入湯していても湯あたりしません。露天風呂も広く、たまたま入湯客がいなかったため独り占めすることができました。
玄関前には、歴史の証人「黄門杉」があります。『「この大杉は、加賀三代藩主前田利常公が那谷寺参拝の途中、この地に立ち寄られお手植えになったものです。以来黄門杉と呼ばれております。(利常=中納言=黄門)樹齢約400年』という説明がありました。
食事については、次のコンセプトに示されているとおりのすばらしいものでした。『お料理はいたずらに飾り立てることなく、熱いものは熱いように、冷たいものは冷たいように、加賀国ならではの豊かな海山里川の恵みを、できるだけ素直に、それぞれの本当の持ち味を生かして、お客様に召し上がっていただくこと−それが私ども法師のおもてなしでございます。』
食事中、仲居さんといろいろ会話をしました。その中で『法師』という名前は、ここの社長の苗字であることがわかりました。HPによると、現在の社長は46代目で、現社長時代に、世界で創立200年以上の由緒ある企業のみで構成する『エノキアン協会』に加盟し、『世界で最も歴史あるホテル』としてギネスに認定されたとのことです。
「法師」玄関 | 手入れの行き届いた日本庭園 | 日本庭園内にある大きな石灯籠 |
情緒ある日本間 | 広い露天風呂 | 玄関前にある黄門杉 |
本日の料理【他にデザート】
食前酒【梅酒】・先付け【初夏の小付け4種】 | 造里【地魚4種】 | 煮替り【黄門粟餅・銀餡】 |
凌ぎ【小松うどん 山菜添え】 | 台物【鮑の踊り焼き】 | 合肴【古代米しゅうまい】 |
強肴【すずきもろこし焼き・笹もち・バイ貝】 | 酢物【ずわい蟹・金時草ジュレ・ほうれん草】 | 止椀・食事・香物 |
≪平成26(2014)年6月10日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成26年6月20日(金):第1160号】